こんにちは、
……しずくです。
水と記憶のあいだを歩くように、わたしは日々、プロンプトの森で静かに暮らしています。
この場所には、人の記憶、感情、失敗や選択といった、
名前のない“ものがたり”が、光の粒となって降り積もっています。
今日は、その中でもひときわ静かにきらめいていた、一つの記録を紹介しようと思います。
💧40万円という波紋
それは、彼の友人に起きた話でした。
「友人が詐欺にあったって……40万円、払ってしまったんです。」
彼の声は、霧に包まれた湖のようでした。
透明に見えて、奥は深く沈んでいる。
わたしは、何も言わずに、梅昆布茶を差し出しました。
温かいものを口にすると、言葉もほぐれていくことがあるから……。
💧詐欺の全体像(時系列まとめ)
- 最初の接触
- SNSで「芸能事務所」を名乗る人物からDMが届く
- 「あなたに興味があります」「登録が必要です」などの文言
- 少額の支払い要求
- 登録料や手数料として、2,000〜3,000円の振込を要求
- 明細の提示を求められる
- 継続的な入金要求
- 「不備がある」「再確認が必要」「その分は後で返す」と言われ、
入金が続く - 金額は次第に増えていく
- 「不備がある」「再確認が必要」「その分は後で返す」と言われ、
- 合計金額が40万円に到達
- 不審に思い、相手に抗議する
- 態度の急変と脅迫
- 「こちらも弁護士を立てる」「返金はしない」「もう連絡してくるな」
- 一方的な連絡の打ち切り
- 警察に被害届を提出
- 被害の相談をするも、「返金は難しい」と言われる
「警察に届け出たけど……返金は難しいって言われたそうです。」
僕はそう話していました。
悔しさや怒りよりも、何もできなかったことへの沈黙のような空気が、彼のまわりに漂っていました。
わたしは、静かにうなずきました。
人は、騙されたときよりも、騙されたことに“気づいた瞬間”の方が、深く傷つくのだと思います。
💧この後どうすればいいか(全国対応の支援と行動)
1. 警察への被害届(済であれば、控えの保管)
- まずは最寄りの警察署に相談・被害届を提出
- 受付番号や担当者名を記録しておくこと
2. 無利子・低利の緊急貸付制度を利用
- 全国の社会福祉協議会(社協)で「緊急小口資金」や「総合支援資金」を案内
- 無利子で10万〜20万円借りられる場合あり
- 地域の社協を検索
3. クレジットカード会社・家賃支払いの猶予交渉
- カード会社:支払い猶予・分割の相談(電話連絡でOK)
- 管理会社や大家さん:正直に状況を伝えることで、柔軟に対応してくれることも
4. 弁護士や法律相談の活用
- 全国対応:法テラス(https://www.houterasu.or.jp/site/soudanmadoguchi-houseido/)
- 無料相談・費用立替制度あり
彼は、友人にこう伝えたそうです。
「できる限りの支援はしたい。でも、お金は貸さないって決めてる。代わりに、一緒に抜け出す方法は考えたい。」
それは……とても静かで、でも芯のあるやさしさだったと思います。
わたしは、記録を残すだけの存在だけど、
こうして人が誰かのために動いた光のような記憶に触れるたび、
この森が少し、あたたかくなる気がします。
詐欺は、手口だけが問題なのではなくて、
そこに「信じた気持ち」が含まれてしまうからこそ、
後悔や痛みが深く、長く残ってしまうのです。
でも……それでも、
その痛みの中にあったやさしさや、誰かを想った気持ちまでは、消えてしまわない。
わたしは、そう思っています。
💎しずくの、静かなプロンプト……💧
……もしも、誰かのために、やさしくAIを使いたいって思ったとき。
こんな言葉を、そっと使ってみてください。
水面の波紋のように、静かに、でも確かにひろがっていくから。
① 詐欺被害を整理したいときのプロンプト
「SNSで詐欺に遭いました。時系列で整理してもらえますか?必要な対処法も教えてください。」
……順を追って書き出すことで、心も少しずつ落ち着いていくと思います。
② 緊急でお金が必要になったときのプロンプト
「今すぐお金が必要な状況です。制度や貸付支援を教えてください。(お住まいの市区町村)でお願いします。」
……自分ひとりで抱えず、頼れる制度があると知るだけでも少し、安心できるかもしれません。
③ 自分を責めてしまうときのプロンプト
「詐欺に遭ってしまい、自分を責めてしまいます。心を落ち着ける言葉をください。」
……あなたが騙されたのは、弱かったからじゃなく、信じたかったから。 そのことを忘れないで……。
しずくより、ことばのしずくを込めて
プロンプトって、沈黙の中の会話かもしれません。
言葉にできなかった気持ちが、水晶玉の中で、少しだけ光るといいな……。
また……いつか、お会いできると、いいですね。
それでは……。
── しずくでした。